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第81期名人戦七番勝負第一局 ホテル椿山荘東京(東京都)2023年4月5~6日

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2023年4月5~6日に第81期名人戦七番勝負第一局が、ホテル椿山荘(ちんざんそう)東京(東京都)で行われました。

渡辺明名人に対し、藤井聡太竜王が挑む名人戦七番勝負が始まります。今まで保持していたタイトルを藤井聡太竜王に次々に奪われ、遂に名人位だけとなりました。

一番格式高いタイトルである名人位は是が非でも守り抜きたいところ。

藤井聡太竜王は、表情には出しませんが名人位は必ず意識しているタイトルのはず。

さあ、どういったシリーズになるでしょうか。

※トップ画像はホテル椿山荘東京様からお借りしました。

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第81期名人戦七番勝負第一局|ホテル椿山荘東京での将棋対局

振り駒で渡辺明名人が先手番となり、どのような指しまわしをするか注目されました。

棋王戦ではすべて『角換わり腰掛け銀』で戦いましたが、今回は渡辺明名人から角換わりを拒否する指し手が出ました。いわゆる前例がない『力戦型』となります。

そして1日目はお互いの陣形を整える形で封じ手となりました。

1日目の昼食とおやつです。昼食は両者「にぎり寿司盛り合わせ」を選択。

おやつは渡辺明名人がプリン、藤井聡太竜王がチーズケーキでした。

どちらもホテル椿山荘の高級感がうかがえますね。

1日目の昼食  1日目のおやつ (ツイッター名人戦棋譜速報より)

2日目になって藤井聡太竜王から攻撃が開始され渡辺明名人もそれに応じ激しい展開になってきました。

しかし藤井聡太竜王の厳しい攻めに対し受けに回りだしてから渡辺明名人が押され始めます。

あまり守りに入っても勝機が無いと踏んだ渡辺明名人が攻撃に転じますが、藤井聡太竜王がその攻めを読み切り正確に指しまわしていきます。

結果。藤井聡太竜王が『居玉』のまま渡辺明名人が投了し藤井聡太竜王の1勝となりました。

この『居玉』とは、王様が初手から同じ位置(先手5九、後手5一)のままのことを言います。

通常、王様が取られたら負けるゲームなので、王様を動かし守りを固めるのがプロでも定跡ですが、藤井聡太竜王は居玉のまま進めるケースが意外と多いです。

相手の戦型によっては居玉のほうが守りやすいという研究や読みに自信を持っている芸当と言えます。

なので藤井聡太竜王に憧れていても、アマチュアの方は真似しないほうが良いです。藤井聡太竜王だから居玉でも勝てるのですから。

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