2023年4月27~28日に第81期名人戦七番勝負第二局が、浮月楼(静岡県)で行われました。
第一局は藤井聡太竜王が先勝。
ここでも勝利すれば2連勝となり、他タイトル戦と同様に優位に運べます。
逆にここで星を五分に戻したい渡辺明名人。
一体どんな策を講じてくるのでしょうか。
管理人の旅したい主婦です。
「藤井聡太さんの将棋対局に使われた旅館やホテルに泊まってみたい!タイトル戦で使われた、あの宿はどこなんだろう?」と思ってる方のためのサイトです。お出掛けのときに参考になればと思い、このサイトを運営しています!将棋対局の内容と解説感想は、将棋に詳しい専門の先生に書いて頂いていますよ。
第81期名人戦七番勝負第二局|浮月楼での将棋対局
第二局は藤井聡太竜王の先手番で始まりました。
渡辺明名人は第一局と同様に、『角換わり』の戦型を外す狙いで角道を止めてきました。
やはりこれまでのタイトル戦での成績から、角換わりでは分が悪いと見たのか、はたまた元々の作戦だったのか、再度力戦に持ち込むように誘導していきます。
今回の戦型は『矢倉』系となりました。
この『矢倉』ですが、『矢倉囲い』という囲いの通称で一番メジャーな囲いと言え、矢倉の経験値では藤井聡太竜王より勝るので、この戦略に賭けたとも言えます。
この『矢倉』を詳しく知りたい方は
日本将棋連盟:矢倉は将棋の純文学!相居飛車で人気の戦法「矢倉」の基本を学ぼう
をご覧ください。
一日目はお互い駒組みを重視し派手な戦いは起きませんでした。
ちなみに一日目のお昼ですが、渡辺明名人は「牛すき煮御膳」藤井聡太竜王は「由比桜海老かき揚げ御膳」と、こちらの派手さでは渡辺明名人に軍配でしょうか。
二日目に入ると藤井聡太竜王が仕掛けて戦いが始まりました。
渡辺明名人も応戦し形勢は互角が続きます。
しかし攻め手を緩めない藤井聡太竜王に対し、渡辺明名人が玉の逃げを重要視した手が、結果的に形勢を悪くしてしまいました。
ここで渡辺明名人が積極的に対応していれば、わからない展開が続いていた可能性が高かっただけに悔やまれます。
その後、おなじみの「藤井曲線」を描き渡辺明名人を追い詰め、19時51分に渡辺明名人の投了で勝負ありました。
これで藤井聡太竜王の2連勝となりました。
渡辺明名人と藤井聡太竜王の対局は、毎回紙一重のところで藤井聡太竜王が上を行き勝利をものにしています。
肝心なところで的確な一手を指すところが現役最強と謳われるゆえんですね。