2024年9月30日に第65期王位戦七番勝負第三局が、ウェスティン都ホテル京都(京都府)で行われました。
ここまで藤井聡太王座の2連勝、第三局を勝利すればストレートで防衛となります。
永瀬拓矢九段もこのままでは終われませんので、渾身の研究をぶつけてくること必至です。
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永瀬拓矢九段の先手番で始まりました第三局、今回も角換わりとなりました。
永瀬拓矢九段は腰掛銀、藤井聡太王座も腰掛銀で進みます。
研究の範囲内なのかお互い持ち時間を使いません。
下段飛車を2筋に展開したのは藤井聡太王座の志向で、先手番にどう来るか問いている指し筋です。
昼食メニュー
藤井聡太王座「都ホテルカレーライスセット(サラダ、スープ付)、ウーロン茶」
永瀬拓矢九段「10種類握り寿司盛り合わせ(吸い物付、わさび抜き)、アイスカフェラテ、巨峰とシャインマスカットのミルクレープ」
永瀬拓矢九段は定跡のドリンク2つに加え、ミルクレープ付きです。
藤井聡太王座の桂跳ねに応えた形での桂交換から対局再開です。
お互いに攻めの打開を図るべく、端攻めや中央攻めでの凌ぎあいが続きます。
藤井聡太王座の桂馬の活用に対し、飛車、銀で万全の受けで対応する永瀬拓矢九段。
おやつメニュー
藤井聡太王座「宇治抹茶のクリームブリュレ、アイスティー、オレンジニュース」
永瀬拓矢九段「アイスカフェラテ、グレープジュース、アップルジュース」
ここで永瀬拓矢九段はドリンク3点です。定跡から外れたのでしょうか?
中央での藤井聡太王座の攻めを全て面倒を見ず、9四歩で端攻めで打開を試みる永瀬拓矢九段。
構わず中央からの仕掛けから飛車金に割打ちの角で攻勢に出る藤井聡太王座ですが、成られた馬を角でなんとか追い返します。
永瀬拓矢九段も相手玉の傍にと金攻めから守り駒を精算しプレッシャーを与えます。
そうこうしているうちに互いに持ち時間を使い切り1分将棋となります。
形勢は永瀬拓矢九段が優位に進みましたが、藤井聡太王座の相手玉頭への歩のたたきから形勢が一変。
結局大逆転で藤井聡太王座の勝利となりました。
結果を見れば藤井聡太王座の3連勝での防衛となりましたが、終盤まではどちらが勝つか分からない展開ばかりのシリーズでした。
しかし終盤力の差があまりに大きかったとも言える王座戦。
藤井聡太王座の強さばかり光ったシリーズとなりました。