記事内に広告を含む場合があります 将棋宿ホテル

第65期王位戦七番勝負第一局|徳川園(愛知県)7月6~7日

shogi-tokugawaen

2024年7月6~7日に第65期王位戦七番勝負第一局が、徳川園(愛知県)で行われました。

このシリーズを防衛すれば永世王位になる藤井聡太王位に対し、タイトル復活を狙う渡辺明九段。好勝負を期待します。

第65期王位戦七番勝負第一局|徳川園(愛知県)での将棋対局

藤井聡太王位の先手番で始まりました第一局、渡辺明九段の振り飛車を思わせる序盤から、雁木と思わせつつ左美濃の戦型に変え、藤井聡太王位の動揺を誘います。

一日目 昼食

藤井聡太王位「徳川園風きしめん、ウーロン茶」

渡辺明九段「三河湾”海の幸”海鮮丼(サビ抜き、小鉢とフルーツなし)」

伊藤園お~いお茶王位戦中継ブログより

さっぱりきしめんの藤井聡太王位とかっつり海鮮丼の渡辺明九段。盤面を反映しているでしょうか?

右玉から下段飛車に組み、守備陣を安定させた渡辺明九段を見て藤井聡太王位が封じ手。一日目が終わります。

二日目、封じ手は2九飛車と、こちらも守備の安定を図った手でした。

ここからお互いに攻撃をしかけず自陣の調整に注視。均衡が破れません。

二日目 おやつ

藤井聡太王位「完熟みかんジュース」

渡辺明九段「くま棋士、アップルジュース」

伊藤園お~いお茶王位戦中継ブログより

くま棋士、可愛くて美味しそうですね。

均衡がやぶれず80手目、同一局面4回目となり千日手が成立、先後入れ替えで指し直しとなりました。

指し直し局、戦型は相掛かりとなりました。

序盤で角交換から大駒が躍動する展開。馬を作って駒得を主張する渡辺九段に対し、中盤で飛車角を多方面に利かす藤井聡太王位という構図の序盤となりました。

持ち時間が藤井聡太王位が1時間を切っているのに対し、渡辺明九段は2時間以上余しているところがポイント。

その時間差が序々に出てきます。中盤のねじり合いも渡辺明九段に優位になっていき終盤戦に突入。

渡辺明九段の寄せが上回りつつある最終局面。1分将棋ながらあと一歩のところ。

ここに落とし穴がありました。渡辺玉を逃がす局面で、どちらも安全かと思われたところで間違いがあり、形勢が藤井聡太王位に傾きます。

このチャンスを逃さずに完璧な指しまわしで渡辺明九段が投了。第一局は藤井聡太王位の勝利となりました。

まさかの千日手指し直しとなった第一局。不利な状況ながら1分将棋で間違えなかった藤井聡太王位に勝利の女神が微笑みました。

渡辺明九段の用意した作戦は功を奏したかに思えましたが、あと一歩でした。

しかし、作戦は通用することも証明されましたので第二局も面白い一局になりそうですね。



-将棋宿ホテル
-

error: Content is protected !!