2023年8月15~16日に第64期王位戦七番勝負第四局が、和多屋別荘(佐賀県)で行われました。
藤井聡太王位の3連勝で迎える第四局。このまま4連勝で王座防衛するのか、佐々木大地七段が一矢報いるのか。
藤井聡太王位の強さを堪能するのもいいですが、佐々木大地七段の巻き返しにも期待したいところです。
第64期王位戦七番勝負第四局|和多屋別荘(佐賀県)での将棋対局
佐々木大地七段の先手番で始まった第四局。得意の「相掛かり」を採用してこの一局にかけています。
序盤から定跡から外れる「力戦」模様となり、両者持ち時間を削って考慮しています。
角を交換しあい両者様子をうかがったところで、佐々木大地七段は8筋から飛び出してきている飛車に狙いを定め、守りである金を繰りだしていきます。
そこで藤井聡太王位が封じ手を選択し一日目が終了となりました。
一日目の午前のおやつ
藤井聡太王位「佐賀まんまるカステラ、特選煎茶」
佐々木大地七段「特選煎茶」
日刊スポーツより
一日目の午後のおやつ
藤井聡太王位「お濃茶モンブラン、うれしの紅茶(アイス)」
佐々木大地七段「佐賀まんまるカステラ」
日刊スポーツより
お濃茶モンブラン気になります!
二日目が始まり、藤井聡太王位は狙われた飛車を右辺(3筋)に移動させます。
ここで佐々木大地七段は角をうまく使って飛車を捕獲。その後の攻防でも馬を取って
大駒をすべて手中にします。
大駒を無くした藤井聡太王位も、と金や桂馬を使って攻撃を仕掛けますが、佐々木大地七段の的確な飛車打ちなどで劣勢となり、最後は角のただ捨て王手にて藤井聡太王位が投了。
第四局にて佐々木大地七段が今シリーズ初勝利を収めました。
第四局は藤井聡太王位らしからぬ見落としなどもありましたが、佐々木大地七段が上手く相手の飛車角を捕獲し優位を作った素晴らしい一局でした。
第五局の展望ですが、今度は藤井聡太王位の先手番であと1勝で防衛がかかります。
佐々木大地七段にとって厳しい戦いとなりますが、あと1勝すれば勢いがつきます。
将棋は何が起こるかわかりませんから、ぜひ頑張っていただきたいです。