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第64期王位戦七番勝負第三局|銀鱗荘(北海道)7月25~26日

shogi-ginrinsou

2023年7月25~26日に第64期王位戦七番勝負第三局が、銀鱗荘(北海道)で行われました。

藤井聡太王位の2勝、佐々木大地七段0勝となり迎えた第三局。

ここで藤井聡太王位が勝利すると防衛に王手となるので、佐々木大地七段は勝って踏ん張らないとそのまま終わってしまいかねません。

精神的にも藤井聡太王位の優位なこの一戦、どういった展開になったでしょうか。

第64期王位戦七番勝負第三局|銀鱗荘(北海道)での将棋対局

藤井聡太王位の先手番で始まった第三局、藤井聡太王位の得意戦法である角換わりとなりました。

佐々木大地七段も序盤での工夫をこらして「右玉」に戦型を構えました。

普通、佐々木大地七段のように居飛車を採用する場合、玉(王様)は左側で囲いを作り守ります。この右玉の特徴はガチガチに固めるのではなく、玉の行動範囲を広く保ち駒の配置をバランス良くする狙いがあります。

お互いに急戦を狙わず、駒かな駆け引きが続いた1日目となりました。

ここで恒例の将棋めし

藤井聡太王位「海鮮ちらしと緑茶

佐々木大地七段「小樽産鰊そば(冷)

※スポニチより

ともに北海道ならではの昼食となりました。海鮮ちらしはそそられます。

2日目が再開され、戦況も動いていきます。佐々木大地七段も、馬を作り攻撃の打開を試みますが藤井聡太王位がそうはさせまいと巧みに防御します。

じわじわと相手陣に攻める藤井聡太王位対し、佐々木大地七段は相手玉の囲いを崩す体制に持っていくことができません。

しかしこのままズルズル負けないのが佐々木大地七段。攻撃を受けつつ、相手陣への角打ちから馬を捨て玉を上部につり上げて守りをはがしかけます。

ただそれすらも読んでいるかのごとく、藤井聡太王位は取った角を相手陣の急所に打ち込み

、守りを薄くさせたところで「一間竜」にて勝負あり。

19時1分、佐々木大地七段の投了により藤井聡太王位が勝利し3連勝。タイトル防衛に王手を掛けました。

やはり結果を見ると、藤井聡太王位の角換わりは強いです。先手番で負かすのは容易ではないと改めて感じた一局となりました。

次回の第四局で、そのまま連勝して藤井聡太王位が防衛するのか、佐々木大地七段が一矢報いるのか。楽しみが付きませんね。



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