2023年7月7日に第64期王位戦七番勝負第一局が、豊田市能楽堂(愛知県)で行われました。
藤井聡太王位に佐々木大地七段が挑戦するこのタイトル戦。
棋聖戦と同じカードとなりましたが、こちらは2日制の長丁場。
また違った戦いになると予想されます。さて、どういったタイトル戦になるか楽しみです。
第64期王位戦七番勝負第一局|豊田市能楽堂(愛知県)での将棋対局
振り駒の結果、藤井聡太王位の先手番となりました。
佐々木大地七段は角道を開けましたが角換わりを避けます。これは角換わりは先手有利なので、これを嫌ったと思われます。
結果、戦型は「横歩取り」となりました。
さらに佐々木大地七段は、横歩取りの定跡にならないような手順を取り、力戦模様に持ち込んでいます。
1日目はお互い長考をしてじっくりとした流れになり、どちらが優位か分からないまま佐々木大地七段の封じ手となりました。
ちなみに皆さん気になる将棋めし&おやつですが、第一局初日で藤井聡太王位が選んだ
『バターサンド」
こちらが色彩豊かで可愛いデザートとして話題になりました。
詳しくは、ツーリズムとよた 王位戦第1局おやつ&食事特集で
2日目の佐々木大地七段の封じ手から再開し、両者ねじりあいが続く中、佐々木大地七段が局面を打開すべく動きます。
これが功を奏し、佐々木大地七段の流れになっていきました。
ところが、佐々木大地七段に緩手が出てしまいます。
それを見逃さない藤井聡太王位はさすがですが、それを期に佐々木玉に抑え込みを仕掛けます。
形勢も藤井聡太王位に傾き、そのまま流れが変わる事なく18時17分に佐々木大地七段が投了。
第一局は藤井聡太王位の勝利となりました。
結果的に藤井聡太王位の逆転となりましたが、途中まで佐々木大地七段が優勢を保っていましたので、佐々木大地七段にとっては惜しい一局となりました。
まったく歯が立たない展開でなかったので、このシリーズ佐々木大地七段にもチャンスがありそうです。
第二局は佐々木大地七段が先手番です。どんな作戦をぶつけてくるのか、とても楽しみになりました。