2023年3月5日に第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第三局が新潟グランドホテルで行われました。
第二局までで、藤井聡太竜王が2連勝としタイトル奪取に王手を掛けています。
一方渡辺明棋王は、勝ち星のないままカド番となり後がありません。
棋王10連覇中の渡辺明棋王。なんとしても一矢報いたいところです。
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第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第三局|新潟グランドホテルでの将棋対局
棋王戦第三局は藤井聡太竜王の先手番で始まり、第一局、第二局同様に角換わりと同じ戦型になりました。
序盤は定跡に沿った指し合いとなり、1時間で60手ほど進みました。
その後、定跡から離れ両者の思惑がぶつかります。藤井聡太竜王は自玉を守りに固めず思い切った手を進めます。渡辺明棋王は藤井聡太竜王の仕掛けた手をかいくぐり自玉を安全な場所に退避させ攻撃に転じます。
そこから徐々にペースを握った渡辺明棋王が相手玉にプレッシャーを掛けていきます。
お互い持ち時間を消費し、一分将棋になったところで藤井聡太竜王に大チャンスが訪れます。
渡辺明棋王が決めたと思われた一手から、藤井聡太竜王に逆転の詰み筋が生まれます。
もちろん素人の私が観ていてもわからなかったのですが、今の中継ではAI機能により、どちらが優位かがパーセンテージで表示されるようになっています。
ずっと渡辺明棋王が90%以上を示していたのが、一気に藤井聡太竜王が99%になるんですから将棋は怖いですね。
しかし、この詰み筋を藤井聡太竜王がまさかの見逃しで勝利をつかみ取ることはできませんでした。
藤井聡太竜王は、『詰将棋解答選手権』というプロアマの詰将棋の猛者達が参加する大会を小学6年生から5連覇しています。これはとてつもない偉業です。
そんな藤井聡太竜王が、一分将棋の中とはいえ詰み逃しをしてしまったことは、本人にとって相当ショックだったとは思います。しかし、これも人間対人間の勝負だと痛感する一局となりました。