2023年6月23日に第94期棋聖戦五番勝負第二局が、ホテルニューアワジ(兵庫県)で行われました。
第一局を藤井聡太棋聖が制しての第二局。藤井聡太棋聖が連勝するか、佐々木大地七段がタイトル戦の雰囲気に慣れ、勝ち星をタイに戻すか。
注目の一戦となりました。
第94期棋聖戦五番勝負第二局|ホテルニューアワジ(兵庫県)での将棋対局
第二局は佐々木大地七段の先手番で始まり、飛車先の歩を突く『相掛かり』の戦型となりました。
藤井聡太棋聖は角換わりの研究が奥深いので、相掛かりに誘導したのか定かではありませんが、相掛かりは前例の無い研究範囲を超える力戦に持ち込みやすいです。
今回も前例の無い形になったので、佐々木大地七段の思惑通りに進んだとも言えます。
しかし、研究型でも力戦型でも強さを発揮するのが藤井聡太棋聖。途中持ち時間を多く消費しますが、少しずつペースを握り始めます。
ちなみにお昼休憩の『勝負めし』は
藤井聡太棋聖「淡路牛と淡路野菜のステーキ丼(ハーフ)」「淡路島ぬーどるブイヤベース風スープ仕立て(ハーフ)」
佐々木大地七段「淡路島牛丼」
藤井聡太棋聖は、ガッツリ系より上品系がお好みでしょうか?
佐々木大地七段が選んだ、秘伝の割り下で煮込んだ牛丼も気になりますね。
産経ニュースより
中終盤でペースを握った藤井聡太棋聖は、佐々木玉に対し猛攻を浴びせます。
しかし、細部にわたる読みに定評のある藤井聡太棋聖も、あと一歩で勝利のところで好手を見逃してしまいました。竜を切って勝負に出ましたが、逆に佐々木大地七段の角捨てが炸裂し、形勢が逆転します。
結果、そのまま佐々木大地七段が押し切り勝利しました。
この結果、互いに1勝ずつ星を挙げての第三局となります。
棋聖戦は先に3勝した棋士がタイトル保持となるので、次の1勝がとても大きいです。
次戦は藤井聡太棋聖の先手番です。先手番でめっぽう強い方ですが、佐々木大地七段にはなんとか食らいついて、面白い将棋にしていただきたいですね。