2023年8月31日に第71期王座戦五番勝負第一局が、陣屋(神奈川県)で行われました。
このシリーズは永瀬拓矢王座に藤井聡太竜王・名人が挑戦します。
永瀬拓矢王座は防衛すると『永世王座」の称号が与えられます。対して藤井聡太竜王・名人が勝利すると前人未到の8冠達成となります。
将棋界が注目するシリーズの幕開けです。
第71期王座戦五番勝負第一局|陣屋(神奈川県)での将棋対局
振り駒の結果、藤井聡太竜王・名人の先手番で開幕した第71期王座戦第一局。藤井聡太竜王・名人得意の角換わりの戦型になりました。
対する永瀬拓矢王座は早繰り銀を採用し攻撃に厚みを増し攻撃の機をうかがいます
。
藤井聡太竜王・名人はどういう展開になっても順応できる布陣を構え戦いに備えます。
後手の永瀬拓矢王座から攻撃を仕掛け開戦です。
お互いの技の掛け合いが繰り広げられる中、昼食休憩になりました。
昼食のメニューはお互い「陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老シーフード)」です。
これはボリューム満点のカレーです。伊勢海老の存在感がすごいです。
この「陣屋カレー」は神グルメとして観る将にも有名なカレーなんです。
午後に入って優位が付かず、そのまま難解な局面が続き夜になりました。
途中、藤井聡太竜王・名人の優勢かと思われましたが、永瀬拓矢王座の妙手で形勢を持っていかれません。永瀬拓矢王座は相手玉の逃げ道を封鎖する桂打ちを指し、相手の攻めも巧妙にいなします。
結果21時11分、藤井聡太竜王・名人の投了にて終局。永瀬拓矢王座が後手番ながら勝利しました。
さすが王座を4期連続保持しているだけあって、王座戦での戦い方を熟知している指し回しでした。あの藤井聡太竜王・名人の先手角換わりで勝利は大きい勝ち星です。
ここを勝てば8冠の偉業ですが、早くも試練が襲い掛かります。
この試練の先に前人未到の頂きがあるのでしょう。
この王座戦、今期一番のシリーズになりそうな予感です。