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第49期棋王戦五番勝負第二局|北國新聞会館(石川県)2月24日

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2024年2月24日に第49期棋王戦五番勝負第二局が、北國新聞会館(石川県)で行われました。

第一局が持将棋引き分けとなりお互い星が付かないままの第二局。対藤井棋王相手に初めて負けが付かなかった伊藤匠七段が、先手番で流れに乗り初勝利を掴むか、はたまた藤井聡太棋王が8冠の貫録をみせるか注目です。

第49期棋王戦五番勝負第二局|<北國新聞会館(石川県)>での将棋対局

伊藤匠七段の先手番で始まった第二局。戦型は角換わり腰掛け銀となりました。

角換わり定跡は先手番が有利と言われていますが、伊藤匠七段の角換わりに乗った形の藤井聡太棋王。果たして、どういった戦略で挑むのか。

腰掛け銀は、基本すぐに戦いが始まりにくく(例外あり)持久戦になる傾向があります。

しかし、伊藤匠七段は各筋で小競り合いを仕掛けて相手陣を揺さぶってきました。

初日の昼食メニュー

藤井聡太棋王、伊藤匠七段共に「加賀懐石弁当」

サンスポ棋王第二局より

共に同じ料理を選択しました。

加賀の食材が楽しめる逸品です。

お互い定跡に精通する先生なので手が進みます。

お互いの駒組が終わったのち、伊藤匠七段が攻撃を仕掛けます。

ここは前回の持将棋での自信でしょうか、勢いのある攻撃です。

しかし藤井聡太棋王も相手に決め手を与えない受けで互角のまま終盤戦に進みます。

伊藤匠七段の猛攻をいなしてから藤井聡太棋王が反撃に出ます。

巧妙な角が相手陣の急所を睨み、受けが効かなくなりました。

結果、94手で藤井聡太棋王の勝利。後手番にて藤井聡太棋王がこのシリーズ初勝利を挙げました。

この局、伊藤匠七段にもチャンスがあったと思いますが、そのチャンスを相手に渡さず藤井曲線を描き勝利に導いた富士聡太棋王の貫録勝ちでした。

第三局は富士聡太棋王の先手番です。伊藤匠七段にとってここが正念場となりそうですね。



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