2024年10月5~6日に第37期竜王戦七番勝負第一局が、セルリアンタワー能楽堂(東京都)で行われました。
竜王3連覇中の藤井聡太竜王に対し、タイトル戦初挑戦の佐々木勇気八段が挑むシリーズとなりました。
かつて藤井聡太竜王の連勝記録を阻んだ佐々木勇気八段。面白いシリーズになりそうです。
第36期竜王戦七番勝負第一局|セルリアンタワー能楽堂(東京都)10月6~7日
第37期竜王戦七番勝負第一局|セルリアンタワー能楽堂(東京都)での将棋対局
振り駒で藤井聡太竜王の先手番で始まった竜王戦第一局、戦型は角換わり腰掛け銀となりました。
角換わりは定跡化されていてお互い研究の範囲内なので指しまわしが早いです。
一日目 昼食メニュー
藤井聡太竜王「国産牛の網焼きステーキ重・温野菜添え、アイスレモンティー」
佐々木勇気八段「ミートソースのスパゲッティ・ボロネーズ、国産牛ビッグハンバーガー、緑茶(温)」
一日目から昼食も個性的な注文の佐々木勇気八段です。
一日目は佐々木勇気八段が定跡から外した研究で藤井聡太竜王を揺さぶっていきます。
藤井聡太竜王が持ち時間を使う流れになりつつ佐々木勇気八段の封じ手により一日目が終わりました。
二日目に入り、藤井聡太竜王も策を講じます。
自陣に放った5七角が相手陣に広く効く鋭い手で相手の攻撃を緩和させます。
佐々木勇気八段も角を合わせて効きを排除しますが、流れるような手順で香車を確保すると、2筋にそれを放ち相手陣の守りを弱体化させました。
二日目午後のおやつ
藤井聡太竜王「アップルジュース」
佐々木勇気八段「シューパリジャン、緑茶(温)」
ちなみに佐々木勇気八段は一日目午前のおやつからシュークリーム4連続です。
お互い「と金」を作り、寄せの形を作ろうと試みます。
2筋への桂打ちで打開を図りますが、藤井聡太竜王は冷静でした。
最後3三に金を打たれ、受けの見込みが無しと判断して佐々木勇気八段の投了。
藤井聡太竜王がシリーズ初勝利となりました。
最終的に藤井聡太竜王が盤石の勝利となりましたが、佐々木勇気八段の定跡外しの指しまわしは可能性を見せました。おやつも定跡を外しましたね。
第二局は佐々木勇気八段の先手番です。一体どのような研究をぶつけてくるのか楽しみが膨らみます。