2024年7月17~18日に第65期王位戦七番勝負第二局が、湯元 啄木亭(北海道)で行われました。
第一局は千日手指し直し後、不利な戦況も逆転した藤井聡太王位が勝利しました。
千日手に持ち込みあと一歩まで追い詰めた渡辺明九段。第二局も注目です。
第65期王位戦七番勝負第二局|湯元 啄木亭(北海道)での将棋対局
渡辺明九段の先手番で始まった第二局、全局の再現のごとく相掛かりとなりました。
中住まいから銀冠の趣向の藤井聡太王位に対し、銀を繰り出し攻撃に厚みをかける渡辺明九段の様相。
湯本 啄木亭の読み方はゆもとたくぼくていと読みます。
一日目 昼食
藤井聡太王位「道南大地の恵2段重箱、アイスティー」
渡辺明九段「寿司極午前(サビ抜き)、アップルジュース」
どちらも北海道の海鮮尽くしで美味しそうですね。
その後、じっくりと持ち時間を使いながら駒組みを進め、臨戦態勢を整えつつ初日が終わりました。
渡辺明九段の封じ手から始まり3四同角から2日目が始まりました。
お互いけん制しつつ中盤戦に入りますが、飛車が生き生きと盤面を支配しているのは渡辺明九段。自陣に歩を垂らされるも、2五飛車が抜群の妙手で藤井聡太王位も手が止まります。
二日目3時のおやつ
藤井聡太王位「オレンジジュース」
渡辺明九段「テリーヌ・ド・ショコラ、オレンジジュース」
スイーツを頼まなかった藤井聡太王位、余裕が無い表れでしょうか?
飛車取りにも冷静に角飛車交換で対応し、相手陣への角打ちでプレッシャーを掛け、藤井聡太王位に攻撃の糸口を与えません。
藤井聡太王位もなんとか攻撃をしようと相手陣に飛車を打ち込みますが、そこから渡辺明九段の指しまわしが冴えわたります。
最後角切りからの寄せが見事で、藤井聡太王位が投了。渡辺明九段の勝利となりシリーズ勝ち星が並びました。
第一局の悔しさを糧に第二局も渡辺明九段の指しまわしが光りました。
ここまでは勝ち星が並べど、渡辺明九段が全体的に押している印象です。
このまま渡辺明九段がシリーズのペースを握るか、藤井聡太王位が流れを変えるか、第三局に注目が集まります。