2024年6月17日に第95期棋聖戦五番勝負第二局が、高志の宿 高島屋（新潟県）で行われました。
第一局は後手番ながら、盤石な指し回しを披露し勝利した藤井聡太棋聖。
先手番で負けてしまった山崎隆之八段は後手番で巻き返しをはかります。
第95期棋聖戦五番勝負第二局｜高志の宿 高島屋（新潟県）での将棋対局
藤井聡太棋聖の先手番で始まった第二局、山崎隆之八段は飛車を振って「向かい飛車」で臨みます。
対する藤井聡太棋聖は左美濃から銀冠に囲います。
陣形の固さでは藤井聡太棋聖に分があるので、山崎隆之八段は４五桂と突っかかっていきました。
昼食メニュー
藤井聡太棋聖「のど黒御膳」
山崎隆之八段「和牛ヒレステーキ」
高級魚のどぐろの刺身はインパクトありますね。
桂交換ののち、自陣5筋に刑を打ったのが山崎流で、4筋の位を守るとともに、いずれ６五に跳ね攻撃に厚みを加える意味でしょうか。
ちなみに中継などのプロの予想手に出なかった指し手で、まさに山崎ワールド。
しかしそこは藤井聡太棋聖。山崎ワールドに惑わされずバランスを保ち攻める糸口を探します。
おやつメニュー
藤井聡太棋聖「ガナッシュブラウニー、アイスティー（アールグレイ）、りんごジュース」
山崎隆之八段「笹だんご（つぶあん）、越後銘菓 河川蒸気抹茶小倉クリーム、ローズヒップ・ハイビスカスティー」
藤井聡太棋聖がデザート１飲み物２に対し、山崎隆之八段はデザート２飲み物１。
みなさんはどちら派でしょうか。
山崎隆之八段が角切りの後、飛車金両取りを掛けますが、いわゆる「両取り逃げるべからず」の格言通りどちらも逃げずに５五桂とし山崎玉に攻め寄ります。
その後山崎隆之八段もなんとか逆転のきっかけにしようとアヤを付けますが、藤井聡太棋聖の寄せが見事で、波に飲まれていくかのごとく追い詰められ、18時39分、山崎隆之八段の投了となり藤井聡太棋聖の2勝目となりました。
後手番ながら、向かい飛車にしたり、プロでは予想できない指し回しでペースを握ろうとした山崎隆之八段でしたが、要所要所を的確にまとめた藤井聡太棋聖の完勝譜でした。
後がなくなった山崎隆之八段。第三局は先手番で、どのような作戦で巻き返しをねらうか注目ですね。