2025年4月29~30日に第83期名人戦7番勝負第二局が、羽田空港第1ターミナル(東京都)で行われました。
盤石の勝利で開幕局を勝利した藤井聡太名人、対する後手番で第二局を迎える永瀬拓矢九段は試練となります。
第83期名人戦7番勝負第二局|羽田空港第1ターミナル(東京都)での将棋対局
藤井聡太名人の先手番で始まりました第二局、戦型は角換わりですが後手番が角を金で取る3三金型となり、定跡を外した策に出ます。
対する藤井聡太名人は、じっと腰掛け銀で構えて相手の作戦に備えます。
一日目昼食メニュー
藤井聡太名人「黒毛和牛ひつまぶし御前」
永瀬拓矢九段「握り寿司盛り合わせ「司」+おこのみ3貫(温小うどん付)」
意外に昼食は藤井聡太名人のほうがボリューミーです。
力戦調の戦いが続くなか、永瀬拓矢九段は千日手も視野に入れつつ飛車を振り誘導します。
二日目に入り、永瀬拓矢九段から攻撃を仕掛けます。
ここから戦いが始まり、一進一退の攻防を繰り広げ情勢は拮抗。
敵陣に角打ちから8筋に狙いを定める永瀬拓矢九段、対して丁寧に受けて両辺から相手玉を睨む藤井聡太名人の図となりました。
二日目午前のおやつ
藤井聡太名人「ガトーショコラとアイスクリーム」
永瀬拓矢九段「ラウンジオリジナルコーヒー(ホット)、スムージーオオサカミックス」
おやつは飲み物優先の永瀬拓矢九段です。
午後に入り、永瀬拓矢九段が調子よく攻めていましたが、細い攻めで踏み込めるところを受けに転じたところで形勢が変わりました。
駒損を避けられた藤井聡太名人は、そのチャンスを逃さず両辺からの攻撃を展開。
なんとか金打ちで守りを固めようとした永瀬拓矢九段ですが、相手の指し手が上回りました。
141手で永瀬拓矢九段が受けなしを認め投了。藤井聡太名人の勝利となりました。
開幕2連勝となった藤井聡太名人ですが、今回の先手番は守勢に回る展開でした。
しかし、隙を見つけたらめっぽう強い名人。勝ちの光を見逃さないところはさすがです。
2連敗となった永瀬拓矢九段も、指し手は決して悪くないので先手番の第3局で1勝返したいところですね。